そもそも“暑熱順化”ってなに?なぜ今、必要なの?

「暑熱順化」とは、私たちの体が暑さに慣れていくこと。
本格的な夏が来る前に、少しずつ汗をかく習慣をつけることで、体温調節がうまくできるようになり、熱中症のリスクがぐっと下がります。 冷房の効いた環境に長くいるオフィスワーカーは、汗をかく機会が少なく、体が暑さに慣れづらいため、実は熱中症リスクが高いのです。
今の時期から暑熱順化に取り組むことで、夏バテ予防・疲労軽減・集中力キープにもつながります。
オフィスワーカーにもできる、暑熱順化のやさしい具体例

以下のような軽い習慣から始めるのがおすすめです。
「1日5分の屋外時間」を意識する
通勤時に1駅分歩く、昼休みに日陰で軽く体を動かすなど。
「階段チャレンジ」からスタート
いきなり全フロアでなくてもOK。1〜2階分だけでも日々の積み重ねが大切です。
エアコンの温度に気をつける
冷えすぎを感じたら、ひざ掛けや羽織で調整。汗をかく感覚をゼロにしないことがポイント。
帰宅後のぬるめの入浴で汗をかく
シャワーだけでなく、38〜40℃のお湯に10分浸かることで、汗腺を刺激しやすくなります。
朝の簡単ストレッチで体温アップ
1〜2分でも、肩回し・背伸びなどで血流促進。軽く体が温まると発汗しやすくなります。
水分補給の質も“暑さに強い体”へのカギ

コーヒーや濃いめの紅茶、乳製品は利尿作用や胃腸への刺激が強く、暑熱順化のサポートには少し不向き。
おすすめは以下のような飲み物です。
麦茶・ルイボスティー
カフェインゼロでミネラルが豊富。体にやさしく、日常的に飲みやすい。
経口補水液やスポーツドリンク(薄めて)
大量に汗をかいた日や運動後に。
塩分入りキャンディや梅干し+水
手軽にナトリウム補給ができ、頭がすっきりすることも。
**こまめに“のどが渇く前に飲む”**が基本。
1回100〜150mlを目安に、朝・午前・昼・午後・帰宅時など、5回以上を意識すると◎。
**こまめに“のどが渇く前に飲む”**が基本。 1回100〜150mlを目安に、朝・午前・昼・午後・帰宅時など、5回以上を意識すると◎。
美容とのバランスも忘れずに

屋外での活動を増やすと、紫外線が気になります。
UVカット素材のカーディガンやアームカバー SPF値より“こまめな塗り直し”を意識した日焼け止め活用 帽子や日傘で直接の日差しを防ぐ など、“紫外線を防ぎながらも動ける工夫”を取り入れて、無理なく暑熱順化を続けましょう。
おわりに

夏を気持ちよく迎えるために、今からできる小さな一歩を。
やさしい暑熱順化は、健康だけでなく、美容・集中力・疲労回復にもつながる嬉しい習慣です。
ご自身のペースで、日常の中に取り入れてみてくださいね。