今回の特集は「音楽のあるまち、天満橋」
北大江エリアで毎年秋に開催されている『北大江たそがれコンサートweek』が20周年。くしくも、おさんぽの友も第20号。これは、音楽特集しかない!と北大江たそがれコンサート実行委員代表の岸本さんに連絡しました。こころよく楽器屋さんの取材をセッティングしてくださり、過去のコンサート風景の写真使用を許諾してくださり・・・。それだけでなく、『北大江たそがれコンサートweek』パンフレットの製作のお手伝いもさせていただけることに。

10年ほど前、通りがかりにたまたま出会った北大江公園でのコンサートがとても美しくて、大好きになった天満橋。それがなければ、天満橋おさんぽの友はなかったかも。そんな『北大江たそがれコンサートweek』に関わることができて、本当に嬉しいです。パンフレットも特集ページも、かなり素敵に。どちらも、どうぞお楽しみください。
さて、懐メロのススメ。
私は、学生時代には音楽がないと生きていけないって感じで良く聴いていたのですが、就職してぱたりと聴かなくなりました。流行りの音楽も好きな音楽もその時代で止まっています。そんな話を取材に同行したレコードバーで店主さんにお話しすると、「そうおっしゃる方、多いですよね」と。
忙しくなるから?「大人」になってしまうから?
通勤中に聴くことはあったし、今でも家事をしながら聴くことはあります。だけど、それはちょっと違うのです。音楽を聴いていたなと思う頃は、音楽の中に自分を探すような聴き方をしていたように思います。自分を代弁してくれる音楽を探すというか。だけど探しているものは簡単には見つからず、ただ自分を着飾るために聴いたり、理想の自分を演出するために音楽を利用していたのかも。音楽を聴きたくて聴いていた訳じゃないから聴かなくなったのかなとちらりと思うことがあっても、それすら日々の雑事に雲散霧消。
そんなこんなでレコードバーから帰った夜、あの頃に聴いていた音楽を聴いてみました。すると、たくさんの出来事や感情が一気に思い出されて、とてもくすぐったい。だけど、あの頃の自分がこの上なく愛おしく思えました。思い描いた理想の自分とはかなり違いますが、今の自分と地続きにつながっている実感があるのが良い。それに、カッコつけて聴いていたと思っていた音楽は改めて聴くと本当にカッコよくて、若き日の自分のセンスを自画自賛。
音楽は良いですね、というか、歳を取るのも悪くないですね、というか。最近、音楽を聴いていないなぁと言う方、「あの頃」の音楽をぜひ聴いてみてください♪