「おさんぽエリアの出てくる本」コーナーが渋すぎる件

「天満橋おさんぽの友vol.19」をあちらこちらにお届けしています。その先々で「春らしいですね」「かわいい~」「こんなお店があるんですね」「ここ、行ってみたい!」など、励みになるお言葉をたくさんいただいております。ありがとうございます。

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そんな「天満橋おさんぽの友vol.19」の12ページは見てくださいましたか?「おさんぽエリアの出てくる本」コーナー。前号vol.18「OSANPO meets Books」でやって、発行人と一部の編集メンバーが大盛り上がりし、連載することになったのですが・・・。

渋い、渋すぎる。

前号は、タイムリーにドラマ化された話題作の紹介もあって、もう少しかわいげがあったのに。どうしてこうなった?と問われれば、発行人の趣味嗜好ということになるかもしれません。だけど、今回の1冊『忘れられた日本人』は編集メンバーでもある露草社さんのご紹介です。民俗学者宮本常一が日本中を歩き回り、村々の年寄りから聞き集めた伝承をまとめたもの。歴史に残らない「庶民」の生活や生きざまがつづられています。十分に渋いです。彼女にも責任の一端はあると思っています。

責任があるというと、露草社さんが悪いように聞こえてしまいますが、もちろんそんなことは思っていません。むしろ、発行人が一人で紹介する本を探すのは大変なので、教えていただいて感謝しています。「お店紹介だけでなくこういうページがあるのも、まちの冊子らしくて良いよね」という声もいただいているので、渋すぎても、他のページと激しいハレーションを起こしても、続けていきます。ですから、おさんぽエリアが出てくる本、ゆかりのある本などの情報をお持ちでしたら、どうぞ教えてください。

さて。今回、書きたいことはもう一つあります。紹介の本『大阪の宿』と出会わせてくれたサイト「東京紅團」について。「小説 天満橋」とか、そんな感じで検索して、いくつ目かに出てきた「東京紅團」。これが、すごい!

文学や歴史のゆかりの地のお散歩紀行集なのですが、訪ねた場所が多い上に、ひとつひとつの内容が濃くて丁寧。それらを、作家別、テーマ別、場所別とずらりと一覧表示されているのも面白くて。一覧表示ゆえに、思いがけず気になるワードが目に飛び込んできて、ついつい見てしまうなんてことが頻発。紙の辞書だと調べるつもりのない言葉が目に飛び込んできて語彙が増えるとか、リアル書店だと買うつもりのない本が目に飛び込んできて世界が広がるとか、それと同じようなことが起こるのです。「東京紅團」をなぞって、聖地巡礼してみたくなったり、逆に紹介された場所に物語を重ねて、本を読みたくなったり。これはまさに「おさんぽエリアの出てくる本」コーナーでやりたいと思っていることです。はるか足元にも及びませんが。

百聞は一見にしかず。リンク先に飛んで、その量と質に圧倒されてください!

『大阪の宿』は東京紅團~水上瀧太郎の大阪を歩く~に出てきます。なんと、2006年に書かれた記事。今とは少し違う天満橋や島町の交差点の写真も一見の価値があります。ぜひ見比べてください。

~芥川龍之介の京都を歩く2~~芥川龍之介の大阪を歩く~も必見。中大江公園に石碑があるアノ宇野浩二が書いた「芥川龍之介」という作品に沿って京都と大阪を歩いた記録です。


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TSUNAGuuu(つなぐー)編集部です。この街の魅力をざっくばらんに発信していきます。

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